学生ローンは、大学や専門学校などで教育を受けている学生の方たちが学費や生活費、旅行、留学、趣味の費用が必要な際に利用できる専用のローンです。
学生専用ローンを取り扱っているのは、主に中小消費者金融です。また銀行、大手消費者金融、クレジット会社のカードローンも学生が利用できるものもあります。
学生ローンのメリットは、Webを利用して申し込みやすい点、借入までの時間も短い点があげられるでしょう。
また、アルバイトでの収入から返済しやすい、柔軟な返済プランが採用されているものもたくさんあります。
この記事では、学生ローン利用前に知っておきたいこと、おすすめの学生ローンを詳しくご紹介します。
学生ローンと奨学金、教育ローンの違い
学生ローンは返済義務があり、金利に応じた利息が発生する点で奨学金の貸与型と似ています。
奨学金も、学生ローンと同様に学費、教材費、下宿費、サークル活動費などに使えます。ただし学業に関係のない趣味や遊びだけの目的には使えません。
また一部の奨学金では、学費のみなど使途を限定していることもあります。
一方、教育ローンは銀行が提供する教育専用のローンです。
銀行の教育ローンは、学費(納付書やパンフレット等で確認できる資金)が対象のものや、教育関連資金で幅広く使えるものなど金融機関によって異なります。
契約者は親(保護者)または本人となっている教育ローンもありますが、前年度の年収や勤続年数等の条件があれば学生本人が申し込むのは難しいでしょう。
他にも日本政策金融公庫の国の教育ローンがありますが、申込は保護者の方限定となっています。
これに対し、消費者金融 おすすめなどの学生が利用できるローンはお金の使いみちは自由ですし、学生本人が保護者の同意書なしで申し込めます。
融資までの期間も短く緊急の出費や生活費にも対応可能です。
学生ローンを利用できる人
学生ローンの申込対象者は、大学生・大学院生・短大生・専門学生・予備校生です。
高校生や、高専生の方は申し込めません。
学生ローンでは18歳以上の方から申し込めるものと、20歳以上の方から申し込めるものがあります。
保護者の同意書や保証人なしで申し込めますが、18歳、19歳の方は収入証明書を必ず提出しないといけません。
また一部の学生ローンでは、学生の間に一度でも利用していれば社会人になってからも融資を申し込めます。
学生ローンの審査で提出する必要書類
学生ローンを申し込む際には、以下の書類が必要になることが一般的です。
- 学生証または在籍証明書
- 本人確認書類(身分証明書となる運転免許証やパスポートなど)
- 収入証明書(18歳・19歳の方は必須)
審査の段階で学生証や必要書類を提示(写真を撮って提出、アプリで提出など)する必要がありますので、早めに準備しておきましょう。
学生ローンの金利は大手消費者金融と同じ程度
学生ローンの最高金利は、提供する金融機関により異なりますが、一般的には年率15%~18%の範囲で設定されています。
よく金利で「3.0%~18.0%」「4.5%~17.8%」といったように書かれていますが、この最も高い金利が最高金利や上限金利といいます。
実は、初めて学生ローンやカードローンに申し込むと、ほとんどのケースで上限金利が適用されるのです。
金利は利用者の信用度が高いほど低く設定されますが、初めて申し込む方はきちんと返済するかどうか未知の状態ですから上限金利が適用されると考えておきましょう。
返済シミュレーションを行う場合も、必ずローンの最高金利で算出しておくことをおすすめします。
学生ローンで利用できる返済方法
学生ローンで採用されている主な返済方法には下記の3つがあげられます。
- 指定口座に振り込み返済
- 店舗への持参による返済
- 現金書留での返済
学生ローンではローンカードが発行されるものが、大変少ないです。
そのためほとんどの学生ローンでは、ATMで返済できません。
学生ローンに指定された銀行口座へ振り込み返済を行う、店舗へ持参して返済する、現金書留で送付するといった返済方法となります。
振込返済や現金書留は手数料や郵送料が気になりますし、店舗へ持参するのも時間や遠くからなら交通費もかかります。
手数料などを抑えたい場合には、余裕があるときに、多めの額を返済してしまうほうがよいでしょう。
おすすめ学生ローンと学生も利用できるカードローン
学生の方が利用しやすい学生ローンと、おすすめのカードローンをご紹介します。
金利以外にも申込方法や、借入・返済方法とそれぞれの手数料も比較しましょう。
カレッヂはカード発行ができる学生ローン
- 18歳・19歳申込可
- 金利:15.0%~17.0%
- 融資額:50万円(18歳・19歳の方は10万円まで)
学生ローン専門店のカレッヂは、学生ローンの中でも珍しくカードが発行されます。
カレッヂカードでは、全国のセブン銀行ATMで借入や返済ができ、返済時には手数料がかかりません。
また振込キャッシングにも対応しているので、自分の銀行口座へ必要に応じてお金を振り込んでもらうこともできます。
イーキャンパスは初めての方に30日間無利息期間あり
- 18歳・19歳申込可
- 金利:14.5%~16.5%
- 融資額:80万円
- 30日間無利息期間あり
イーキャンパスは、Web完結申込ができるので郵送物なしで利用できます。
また初めて申し込む方は、30日間無利息期間があるのでお得です。
審査は早ければ当日完了し、最短即日融資もできるので急いでいる方も安心でしょう。
学協は来店不要で審査時間が短い
- 18歳・19歳申込可
- 金利:16.4%
- 融資額:40万円
学協は、スピード審査で即日融資にも対応しています。
学生なら初めてローンを利用する方も多い中、学協なら営業年数も長く低金利で安心です。
顔写真つき学生証を持っていれば、大学生、短大生、専門学校生いずれも申込可能です。
アミーゴは審査完了後最短10分で振込可能
- 20歳以上29歳までの学生が申込対象
- 金利:14.4%~16.8%
- 融資額:50万円
アミーゴは、来店不要で24時間いつでもWeb申込を受け付けています。(審査対応時間は24時間ではありません。)
審査後の融資までの流れが大変スピーディーで、最短なら融資決定後10分で自分の銀行口座に振り込みで借りられます。
アミーゴは18歳、19歳の方は申し込めませんのでご注意ください。
マルイは16:30までに契約できれば即日融資
- 18歳・19歳申込可
- 金利:12.0%~17.0%
- 融資額:100万円
マルイは申込手続き、書類の提出が完了してからの審査所要時間は最短30分です。
16:30までに契約できれば、即日に振込が実行されます。また来店での申込なら、17:00まで即日融資に対応しています。
審査時間が長引く可能性もあるので早めの時間帯に手続きを済ませましょう。
フレンド田(デン)は学生ローンの老舗として安心
- 18歳・19歳申込可
- 金利:12.0%~17.0%
- 融資額:50万円
フレンド田は学生ローンの老舗として、47年営業しています。
申込は、来店、電話、Webいずれも可能で最短即日融資にも対応可能です。
返済は元金自由返済方式が採用されているので、アルバイトのお給料と出費に応じた返済計画が立てられます。
プロミスは大手消費者金融で唯一18歳から申込可
- 18歳・19歳申込可
- 金利:4.5%~17.8%
- 融資額:500万円まで
プロミスは、大手消費者金融の中で一社だけ18歳以上の方から申し込みを受け付けています。
学生の方でアルバイトの収入があれば、申込可能です。
無利息期間や、振込融資、引き落とし返済など大変利便性が高いので、忙しい学生の方も使いやすいでしょう。
アコムはWEB完結で最短20分融資も可
- 20歳以上から申込可
- 金利:3.0%~18.0%
- 融資額:800万円まで
アコムなら、WEB完結を利用すれば最短で20分での融資も可能です。
無利息期間も最長30日間、アプリも使いやすいのが利用する方のメリットとなるでしょう。
学生の方も申し込めますが20歳以上の方からが対象です。
SMBCモビットは即日融資も可能で急いでいる方にもおすすめ
- 20歳以上が申込可
- 金利:3.0%~18.0%
- 融資額:800万円
SMBCモビットは、スピーディーな融資までの流れが特徴です。
確実に即日融資しやすくなる方法として、申し込み後にコールセンターに連絡すると審査を優先的にスタートしてくれます。
20歳以上の方で安定した収入があれば学生の方も申し込めますMBC
SMBCモビットは、大手消費者金融のなかでただひとつ、無利息サービスはありませんのでご注意ください。
レイクはWEB申込なら最長60日間無利息期間あり
- 20歳以上の方が申込可
- 金利:4.5%~18.0%
- 融資額:500万円
レイクは、無利息期間の長さが大きな特徴です。
WEB申込なら最長で60日、また5万円までの融資なら180日間無利息期間が適用されます。(併用不可)
大変お得なだけでなく、融資まで最短25分というスピードも魅力です。
21時までの契約手続き完了で、25分で即日融資可能です。(メンテナンス時間等を除く)
アイフルは最短18分で融資も可能
- 20歳以上の方が申込可
- 金利:3.0%~18.0%
- 融資額:800万円
アイフルは最短18分で融資もできるスピーディーさがメリットです。
契約後ならアイフルアプリを使って、24時間いつでも振込みでの借入も可能です。(メンテナンス時間等除く)
学生の方にとって、いつでもお金が必要なときにすぐに借りられるのはとても安心感が高いですね。
借りられるかどうか気になる方は、公式サイトから1秒診断を利用しましょう。
学生ローンを利用するメリット3つ
学生ローンは、学生の方が少ない収入でもやりたいことをできるように、お金の面でサポートしてくれる存在といえるでしょう。
学生ローンの三つの主な利点について詳細に説明します。
親や友人にバレにくい
学生ローンを利用する大きなメリットの一つは、誰にも知られず借りられるプライバシー保護にあります。
親や友人、アルバイト先の人たちに知られることなく、金欠状態を解消できます。
親にお金を借りていると知られると、心配をかけるのではないか、どんな目的で借りたのか気にするのではないかと思ってしまいますよね。友達やアルバイト先の人にもできれば知られたくないものです。
学生ローンでは、自宅やアルバイト先への電話や、郵便物なしでお金を借りられるようになります。
自分の銀行口座へ振込で借入でき、返済も振込で行えば近くにいる家族も学生ローンの利用はわからないので安心です。
借りたお金の使いみちは自由
学生ローンのもう一つの利点は、資金の使いみちを自分で自由に決められることでしょう。
教育ローンは、お金の使いみちが学費等に限定されているものが多いです。奨学金は教育ローンよりは使いみちに自由度はあるものの、奨学金の種類によってはかかった費用を証明する書類が必要になります。
学生ローンなら借りたお金を学費だけでなく、生活費、旅行、飲食費、趣味の費用としても使用することが可能です。
自由度の高さが、多くの学生にとって大きなメリットとなっています。
早ければ当日に借りられる
学生ローンは申込から借入までにかかる時間が大変短いので、緊急にお金が必要な場合にも対応しやすいでしょう。
多くの消費者金融ではオンラインでの申込を受け付けており、必要な書類が揃っていれば、融資まで数時間で完了することも多いです。
審査通過の時間帯によって、その日のうちに指定の銀行口座に振り込みを実行できる学生ローンなら、急な出費に対応できます。
緊急に借りたい場合にも即日融資に対応しているため、さまざまなニーズに柔軟に応えられるでしょう。
ただし、借りる前には収入や出費から自己の返済能力を考慮し、無理のない範囲で利用することが肝心です。
学生ローンのデメリット2つ
学生ローンは多くの利点がある一方で、注意すべきデメリットも伴います。
学生ローンに限らず、多くのローンの主なデメリットである「返済が遅れると信用情報に記録されること」と「借りすぎるリスク」について、具体的に解説します。
2点のデメリットはきちんと対策すればよいので、借入前に必ずチェックしておいてください。
返済が遅れると信用情報に記録される
学生ローンでの返済が遅れると、その遅延情報は信用情報機関に記録されます。
信用情報機関とは、個人の金融取引履歴を記録している機関です。具体的な取引履歴とは、ローンやクレジットカードへの申込、利用、返済状況などです。
記録されている情報は銀行やクレジットカード会社、信販会社、消費者金融などが照会して把握できます。
信用情報機関は日本国内に3つあり、銀行が主に利用するところ、消費者金融が利用するところなどそれぞれの金融機関が加盟している信用情報機関は異なります。
しかし、各信用情報機関の情報は共有可能なため、たとえば消費者金融のローン返済での延滞をクレジット会社がわからないわけではありません。
そのため返済遅延が記録されると、クレジットカードや他のローンの審査にも悪影響を及ぼす可能性があります。
毎月必ず返済しないといけない約定返済日を把握し、きちんと返済していきましょう。
借りすぎてしまうこともある
学生ローンの手軽さは、計画的でない借入につながるリスクも持ち合わせています。
申込から借入までの手続きが簡単に済んでしまうので、ついつい借り過ぎてしまうことにつながります。
一部の学生ローンや消費者金融のカードローンでは、限度額を決めておいて範囲内で繰り返し借りられますから、さらに注意が必要です。
お金の使いみちを証明する書類提出もありませんので、自由に使える反面必要以上に消費にしてしまい、返済負担が増大する可能性があります。
借り過ぎないためには、必要最低限額だけ申し込む、返済シミュレーションを行う、収入と支出のバランスを見て計画に基づいた金額だけを借りるようにしましょう。
学生ローンの申込みから借り入れまでの流れ
できるだけ早く借りたい時には、学生ローン利用の流れを知っておき、手続きを進めると安心です。
どのローンに申し込むかの選択から、申込み、審査、そして借り入れまでの流れは、ほとんどのケースで下記のようになります。
- 学生ローンを選ぶ
- ネットや店舗で申し込む
- 必要書類提出と審査
- 審査可決後に借り入れ
借り入れまでの各ステップを確認しておきましょう。
使いやすい学生ローンを選ぶ
申込み最初のステップは、自分にとって適切な学生ローンを選択することです。
学生ローンでは、それぞれが異なる金利、返済条件、サービスを提供しています。また年齢条件は18歳・19歳の学生の方が申し込めるものと、20歳以上の方が申し込めるものがあるので確認が必要です。
学生ローンを選択する際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
- 金利: できるだけ低い金利の学生ローンを選ぶ。借入目的により低金利になる学生ローンもあり。
- 返済条件: 自分の返済能力に合った柔軟な返済プランを提供しているか。
- 評判: 他の利用者の口コミや評価を調べ、信頼性を確認する。
ネット・店舗で申し込む
自分にあった学生ローンを選んだ後、申込みを行います。
多くの学生ローンがオンラインでの申込みを受け付けており、ウェブサイトを通じて24時間いつでも申込みが可能です。
学生ローンによっては、直接店舗を訪れて対面での申込みができるところもあります。
店舗での申込みは、直接担当者に相談ができるため不明点を解消しやすい点がメリットでしょう。
必要書類を提出して審査を受ける
申込み手続きが完了したら、次に必要書類を提出して審査を受けます。提出が求められる書類には以下のものが含まれます。
- 身分証明書: 運転免許証、パスポートなど。
- 学生証または在籍証明書: 学校から発行される証明書。
- 収入証明書: アルバイトの給与明細等が必要です。18歳・19歳の方は必ず提出しますので準備しておきましょう。
審査の期間は学生ローンによって異なりますが、数時間から数日程度で結果が出ることが一般的です。
注意点は、夜間や土日は営業していない学生ローンが多いところでしょう。申込みのタイミングによっては、審査結果がわかるのが遅くなってしまう可能性もあります。
審査に通過すると、ローン契約を結び、お金を借りられる流れになります。
申込みから借り入れの流れを理解しておくと、スムーズに学生ローンを利用できるようになります。
学生ローンの利用にあたっての注意点
学生ローンを利用する際には、返済計画をしっかりと立てることが重要です。
また、複数の学生ローンの条件を比較検討し、最も適したローンを選択するように心掛けましょう。
返せなくなるリスクがある
学生ローンはやはりローンですから、返済日に遅れずに返済する必要があります。
学生の方はアルバイトでの収入で、ローンに申し込むことになりますが、やはりそれほど大きな額ではないはずです。
アルバイトからの収入で生活費などを賄い、さらに返済額を準備するのは難しい可能性もあります。
一部の学生ローンが採用している返済方式で、元金自由返済方式というものがあります。
元金自由返済方式は、毎月の約定返済日には利息額分のみ返済し、お金に余裕があるときに元金を返済します。
アルバイトのお給料が少なくても、月々の負担は軽いのですが元金が減らないため総返済額が大きくなってしまうのです。
自由返済方式の場合は、お金に余裕があるときに元金を積極的に返済しましょう。追加で返済するときの手数料にはご注意ください。
審査落ちした場合は続けて申し込まない
学生ローンの審査に落ちてしまった場合に、どうしても借りたいからといって立て続けにたくさんのローンに申し込んではいけません。
申込記録も個人信用情報機関に残っているため、たくさん申し込んでしまうと「金欠過ぎて返済できなくなるのではないか。」と疑われてしまいます。
ローン申込記録は6カ月残りますから、期間を開けてから再申し込みしましょう。
またどうしても審査に通らない場合は、アルバイトや頼んで親に借りるなど別の対策が必要です。
違法業者に申し込まない
学生ローンは、大手消費者金融と違いあまり知名度がありません。
学生ローンと思って違法な業者に申し込んでしまわないように注意が必要です。
正規の金融業者は、財務局長か都道府県知事の登録番号を公式サイトに必ず記載しています。金融庁では登録貸金業者検索もできるので、確かめてから申し込みましょう。
また、年齢条件や収入条件を満たせない場合や、審査落ちした場合に、SNSで相手を探してお金を借りるのは絶対にしてはいけません。
そもそもほとんどの個人間融資は貸金業法の規定に抵触すると考えられ、金利が高い、わいせつ行為の強要、個人情報の悪用などの被害が実際に上がっています。
まとめ~学生ローンでお金を借りるおすすめの方法
学生ローンは、インターネットの申込み手続きだけでお金を借りられるものがほとんどです。
大手消費者金融より少し金利が低いところや、友達紹介などのサービスがある学生ローンも見つかるでしょう。
ただし、カードの発行ができる学生ローンはほとんどなく、返済方法も限定的なことがあります。
まずは大手消費者金融と学生ローンで、金利や利用方法を比較しましょう。
返済回数が多くなるほど、返済方法や手数料も重要になってきます。
大手消費者金融では18歳以上の方が申し込めるのはプロミスだけなので、18歳・19歳の方が大手消費者金融以外の借入方法を探すなら学生ローンを選択するとよいでしょう。